・処暑・つりふね草・萩・ヒヨドリバナ・オミナエシ ・イタチハギの実、クララの実・タカサゴユリ

私の歳時記

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処暑



処暑

 厳しい残暑がつづきますが、山野には秋の花々が咲きはじめました。いよいよ夏の終わり、初めの秋がやってきます。
 8月23日(2006年)は処暑です。処暑は、暑さもおさまる候とされる二十四節気の一。(2006年は、旧暦文月の晦日、翌日が閏7月朔日となりました。)


ツリフネソウ

 山野の水辺などやや湿った場所に咲きます。いまが咲きはじめです。
 釣舟草。花が、帆掛け舟を吊り下げたようなかたちをしているのが名の由来です。舟とは無関係な山の谷間に咲きます。ツリフネソウ科。
 3〜4cmの花ですが、距(きょ)が後方に長く出て先が巻いています。面白い姿です。




 秋の七草の一つ。マメ科の落葉低木。
 典型的な蝶形花です。8月半ばから秋遅くまで咲き次ぎます。
 『万葉集』には141首も詠われているそうです。
 俳句では、白萩、山萩、野萩、乱れ萩などの季語があり、ほとんどが山萩のことを指します。

萩の風何か急かるる何ならむ(水原秋桜子)


ヒヨドリバナ

 ヒヨドリバナは、林の縁や草原に生えており、8〜10月にかけて咲きます。高さが1〜1,5m。キク科。
 フジバカマとよく似ていますが、ヒヨドリバナは葉が3裂しないので識別できると言われます。。
 名は、ヒヨドリが鳴く頃に咲くから、とか。

 なおフジバカマは、同じキク科で、中国原産。奈良時代に渡来したと言われています。秋の七草の一つ。

 

オミナエシ

 オミナエシが盛りを迎えています。
 これまた秋の七草の一つ。漢字では女郎花。
 茎の高さは60cm〜100cm。草むらにかなり高く見え、よく目に付きます。オミナエシ科。
 >>荒野の花コレ「オミナエシ」>>準備中



夏の終わりに

 上では、秋の花から初秋をいくつか紹介しましたが、ここで、夏の終わりから見える秋を紹介してみます。

イタチハギの実
 あの黒色に近い花を覚えておられますか。梅雨の頃に咲いていました。
 イタチハギです。こんな実になりました。マメ科植物の繁殖力の強さを感じます。

クララの実
 クララの豆果はもう黒っぽくなっています。
 >>クララの花>>も、梅雨の頃に咲いていました。

 

タカサゴユリ
 タカサゴユリ(高砂百合)は台湾原産だそうです。最近急速に増えたと感じます。
 最近の工事でできた切り通しの法面、高速道路のフェンスに沿って咲いたものです。
 鉄砲百合の原種とも言われますが、葉が細いことと、花の背に薄い褐色の筋が見られること、香りがないことなどが特徴です。

*茗荷の花は、次のページに移動しました。

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