・三光鳥・マロウ・トンボソウ・チダケサシ・ヨウシュヤマゴボウ・イタチハギ・にぃにぃ蝉
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梅雨の山野 梅雨がなかなか明けません。左の写真は、雨雲で阿佐山が見えていないものです。 高温多湿の日がつづき、バテ気味です。しかし、自然は時々刻々変化しつづけます。 三光鳥 暗い林の中に入ると、小鳥たちがしきりに啼きます。 中に三光鳥の声が… …口笛で誘うと、近くに小さな鳥が来ました。木々に隠れる姿の背中が、一瞬、赤く見えました。三光鳥の雌です。 いやあ、うれしかったですね。汗だくになりながらでも、こういう自己流リハビリの至福の瞬間です。 ![]() マロウの花 ハーブのマロウの花に、珍しい模様のカミキリムシが止まっていました。 マロウはアオイ科のゼニアオイ属。 花びらに熱湯をそそいで、レモン汁を加えると瞬く間にピンクのあざやかな色に変わり、やがてシルバー色へと変わります。これをサプライズド・ティーとして楽しみます。 とんぼそう(蜻蛉草) 気候のためもあって、昼間も薄暗い山の林下に、トンボソウが咲いていました。ラン科。 きょ(距)が下向きに突き出しており、その形をトンボにみたてた名といわれます。ちょっと写真がうまくとれませんでした。 私には、とても珍しいラン科植物でした。 谷間の小さな流れが作る湿地に咲いています。梅雨の真っ只中、花も終わりを迎えています。 トンボソウには、他にコバノトンボソウ(小葉・・)とオオバノトンボソウ(大葉・・)もあるそうです。 ![]() ↑トンボに見えますか? チダケサシ トンボソウが咲いている林の入り口付近に、チダケサシが咲いていました。 こちらは咲きはじめです。ユキノシタ科。 信州では、茸の「チダケ(乳茸)=ちちだけ」を刺して持ち帰るところに、その名は由来するのだそうです。 紅色のものもあるようです。 ヨウシュヤマゴボウ 北アメリカ原産の有毒植物。ヤマゴボウ科。 秋には、いかにも毒々しい黒紫色の実をみのらせます。 いまでは、こんなところまで、と思うほど各地に繁殖しています。 イタチハギ イタチハギは北米・メキシコ原産の落葉低木で、マメ科イタチハギ属。 あるwebページは、 <マメ科の窒素固定能力に着目され、治山回復や工事で発生した法面(のりめん)などの緑化に植栽されている。法面の樹林化が奨励され一時流行したが、その後郷土種の利用が奨励されたこともあって、最近はやや少なくなったように思われる。高さ数mに生長する。羽状複葉であり、小葉は5〜10対。5月の終わり頃から6月にかけ、暗紫色の花序を形成するが、遠目にはほとんど黒褐色にみえることから、クロバナエンジュの別名もある。> と、紹介しています。 あ、それで、高速道路沿いにあるんですね。ただし、これも法面のさらに下、次には横に広がっていきつつあります。>>イタチハギの豆果はこちら>> また「郷土種」とは、どうも同じマメ科の「エニシダ」を意味するのではないかと思います。草木と政治の深〜い関係。 にぃにぃぜみ 7月はじめから半ば過ぎたいま、ニィニィゼミとひぐらし(蜩)が鳴いています。ある夜、一匹が部屋に飛び込んできました。夏の風物詩です。 外では網を張る蜘蛛はじめ危険がいっぱい。一夜、保護して翌朝放ちました。 ![]() にぃにぃぜみ 一瞬の梅雨ひぐらしや遠く疾く(及川貞) *疾(と)く |
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