・ねむの花・ねぶの花・花合歓
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![]() 虹飛んで来たるかといふ合歓の花(細見綾子) 合歓咲く ねむの花が咲いています。 野の花探索にでて、草にばかり気をとられていると、なにやらきれいな花にはっとします。よく見れば、合歓の花が散り落ちているのです。見上げれば、頭上の葉の繁りに合歓が咲いている、そんなこともしばしばです。 ![]() ↑芝に落ちた花 風わたる合歓よあやふしその色も(加藤知世子) この毛のような筋は、雄しべと雌しべでその下、つけねの部分に小さな花びらがあるのだそうです。 夜になると葉を合せて閉じることはよく知られています。これを「ねむる」と見て「ねむる木」という名がついたといわれています。 合歓の花にぐっと近づいて見ました。カメラを向けると花が風にそよぐのです。 俳句で、ねぶの花、花合歓とも表現します。 材は、柔らかくねばり強いので、屋根板や農具の柄などに使われるとか。 また、樹皮は日干しにして「合歓皮(ごうかんひ)」と呼ぶ薬用に用いるそうです。マメ科。 合歓の月こぼれて胸の冷えにけり(石田波郷) |
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