・ねぢ花・ヤブカンゾウ・キキョウ
ねじ花 梅雨の晴れ間に、ねじ花が咲きました。 この花ばかりは臆面もなく「好き」といいたい花です。 今年は、ねじ花の豊作年ではないでしょうか。あちこちに群れるほど咲いています。 一本の小さな花を、人間の普通の感覚で見たら、まあ、珍しい花と思うだけで、それ以上は気にも留めないかもしれません。ことに自動車に乗ることが多いので見過ごしてしまいます。ラン科。 しかし、この花のなりたちをよく見ると飽きることがありません。 私には、大きなランの花にも劣らない面白さです。 [最下段にも写真あります] 別名、小町蘭、もじばな、ねじればな、文字摺(もじずり)草。 ねぢ花をゆかしと思へ峡燕(角川源義) *峡燕=かいつばめ 「ねじ花」写真は↓のページでご覧ください。 new!>>野の花コレ「ねじばな」>> 捩花のズームアップ コアジサイ@梅雨色 その後、コアジサイはどうなっているのか・・気がかりで見に行きました。写真(左上から2枚め)のように、実をつけています。 これも、面白い形ですし、色も夏、梅雨真っ只中にふさわしくて気に入りました。 ヤブカンゾウ ヤブカンゾウは藪萱草と書き、萱草の音読みです。 カンゾウと呼ばれても、ユリ科です。7〜9月まであちこちで咲き次ぎますが、この花が今年いちばん初めに見たものでした。(なお、カンゾウ=甘草はマメ科植物で、ヤブカンゾウとはまったく関係ありません。) 春の若芽が食用にされることはよく知られています。しかし多く食べると食中毒症状を起こすと伝え聞きました。 よく似たノカンゾウは全体的に小ぶりで、花は一重。ヤブカンゾウの花が八重なので見分けられます。 ヤブカンゾウはおしべが花びら状に変化して八重になっているので結実しないそうです。 別名は、「ノ」の方はベニカンゾウ(でも、ノカンゾウにも朱色に近いものから黄色っぽいものまであるようです。こちらは一重です)、「ヤブ」はオニカンゾウ。なぜかこの地ではノカンゾウを見ません。ハマカンゾウ、ユウスゲ・キスゲも同じ仲間です。 これらはみんなユリ科ワスレグサ属なのです。 ヤブカンゾウの蕾は「金針菜(キンシンサイ)」と呼ばれて薬草として用いるそうです。最近、花を天ぷらにして食べると聞きました。 キキョウ キキョウ(桔梗)が咲きはじめました。 桔梗は、秋の七草の一。同じ七草の河原撫子は、日当たりのいい場所ではすでに終わりに近くなっています。 *合歓の花は次のページに移動しました。 |
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