・ヤブラン・茗荷の花・ボタンヅル

私の歳時記

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初秋2



ヤブラン

 山野の藪などに自生するユリ科の多年草です。
 しばしば庭の木陰に植栽されています。
 葉がラン科植物に似て細長く、根元から30〜50cm、幅1cmで、名の由来になっています。
 花茎の高さは、30〜50cm。細い穂状の花序です。
 花の色が、この地方では青紫のものが多く、紅紫までの幅があるようです。
 根を薬用にすると言われます。

 
 ↑植栽

花茗荷

 みょうが(茗荷)の花=花茗荷。ショウガ科。
 花穂は香りがよく、晩夏から初秋の珍味として好まれます。食べるのは、花を取り除いた花茎、春の若芽です。
 これを食べ過ぎると「健忘」物忘れが激しくなると言われますが、科学的な根拠はないようです。中国原産。
 茗荷の花が秋、茗荷の子(若芽)が春の季語。

 名の由来は、「釈迦の弟子に健忘の僧がいて、自分の名も忘れるので名札を首にかけたがそれも忘れた。没後、墓に見かけない草が生えたので、名を荷(にな)ったことにちなみ茗荷と名づけた」という仏教伝説を起源とする説があります。

 自生する場合、野山のやや木陰のガレ場などで、花は葉の根元に、半分を地上に出して咲きます。不作の年もありますが、今年は、花をたくさんつけました。

人知れぬ花いとなめる茗荷かな(日野草城)

 


ボタンヅル

 野山の日当たりのいい場所に生える蔓性の半低木。
 茎は、長く伸びて、まばらに分枝しています。十文字に見えるのはガク片です。
 葉は、3出複葉で鋸葉(きょし)のある広卵形の小葉からなります。葉の形が牡丹に似るのが名の由来と言います。キンポウゲ科。

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