花野・吾亦紅・なでしこ・はぎ・ねこじゃらし・名残の蝉・花すすき・白露・月と金星
No.18
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▲「私の歳時記」索引
■花野・・・われもこう・はぎ・ねこじゃらし(えのころ草)・名残の蝉・花すすき・白露(はくろ)・月と金星
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吾木香あはれや花のたぐひとも見えず寂しく秋の野に咲く[原阿佐緒]
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初秋(はつあき)は夏から地続きです。 夏野がいつか花野へ。 われもこう ・われもこうはバラ科のれっきとした花ですが、原阿佐緒の歌のように、一見花には見えない形をしています。 吾木香あはれや花のたぐひとも 見えず寂しく秋の野に咲く 原阿佐緒(はら・あさを) ・その名はふつう「吾亦紅」、ときに「吾木香」とも書き、古来から秋の名草とされてきました。 ・上段2枚目の写真は、薄紫のツリガネニンジンの花と入り乱れて咲いていました。 ・左2枚目は、若い松の木にもたれこむように咲いていました。吾亦紅は折れやすいのです。 吾も亦(また)紅なりとひそやかに 虚子 ・吾亦紅は、吾もまた紅(くれない)なり・・と言うのです。この花には熱烈なファンがいます。 ・2005年、吾亦紅が花屋さんの店頭に出て、花束では、かつてのカスミソウにかわるアクセントに使われていることを知りました。いよいよ栽培品種になってしまったのです。 花野 雲ふるるばかりの花野志賀の奥 細見綾子 ・秋の野の花々が咲くさまを〈花野〉と呼びます。 ・花野の代表が萩の花と花薄といえるでしょう。 《秋の七草→次のページ》 ねこじゃらし ・この穂を折り取って、猫の前でふってやると、猫がじゃれて遊ぶところから「ねこじゃらし」と呼ぶのです。 ・学名は「エノコログサ」で、どこにでもはびこる雑草です。 猫じゃらし二人子の脛(すね)相似たり 石田波郷 ・近年、これが2種類あると思い、外来種が蔓延したのかもと調べるつもりでいます。 *やはり、これは別の種類でした。上がアキノエノコログサ、下がキンエノコロと呼ぶそうです。 ▼詳しくは《歳時記26》へ 名残りのせみ ・写真(いちばん下)をみていただくと蝉が2匹います。 ・つくつくほーし(法師蝉)のつがいです。まるで、影のように寄り添っています。 ・「秋の蝉」という季語はありますが、秋まで鳴き残るのは、この地方では、みんみん蝉と法師蝉だけです。 ・もはや秋の虫が鳴き始めたころ、なお、名残りを惜しむかのように鳴く蝉は数も少なく、寂しい声にも聞えます。 ・今年(2005)はいつまでも暑くて、鳴き収めが遅いようです。 ・これを私は「名残りの蝉」と呼ぶことにしました。 白露 ・台風(14号)一過の9月7日は、白露。二十四節気のひとつ。露が結びはじめるころ。 ・夜、西の空に、月と金星、少しはなれて木星が見えた。 |
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