・立秋・残暑・夏水仙・海、川の遊び・花火・お盆(盂蘭盆)・夕顔・桔梗・女郎花
残暑お見舞い申しあげます 閏(うるう)7月 2006年は、旧暦で7月が2度あります。7月25日がはじめの7月朔日。8月24日が閏7月朔日。 旧暦は、太陰太陽暦の1種で、基本は中国の「農歴」にあるようです。(暦のことはややこしいです。) 夏水仙 立秋をひかえたある日、夕立が通り過ぎたあと、ときどきは訪れる親戚の庭に夏水仙(なつずいせん)が咲いていました。 地域によっては自生するようですが、もともと中国原産です。ヒガンバナ科。夏の花期には枯れる葉が水仙に似ているところに名の由来があります。 花かざし夏水仙の独り立ち(沢木欣一) 立秋 2006年の立秋は8月8日。 秋とは名ばかりの猛暑・酷暑の中で迎えました。 秋が立つと、炎天が去って、涼しい風が吹きはじめるはずなのですが、地球温暖化がいわれる昨今、日本はますますヒートアップしています。 けさ秋の一帆生みぬ中の海(原石鼎) 残暑 残暑というのは、立秋後、なお残る暑さという意味ですから、立秋以後に使います。 夏休みも後半に入り、子ども時代には、この頃になるとやけに淋しさを感じたものでした。 子どもにはとくに、海や川遊び、花火、家族旅行、帰郷など、楽しい行事があります。写真の川では、2年連続で大きなオオサンショウウオが姿をあらわしたそうです(太字は季語です)。 草の戸の残暑といふもきのふけふ(高浜虚子) お盆 ふつう盆と呼ぶのは、盂蘭盆(うらぼん)のことで、本来は旧暦の7月13日(魂迎え)から16日(魂送り)の民俗行事です。現代では仏教の夏安居(げあんご)にちなむ由来は忘れられて、もっぱら先祖の魂祭り(たままつり)として精霊流しや墓参などが行われています。仏教行事というより先祖崇拝の民俗行事そのものです。まして、親鸞門徒には無関係の行事でした。 数ならぬ身とな思ひそ魂祭(芭蕉) 夕顔 朝顔、昼顔、夕顔と、開花の時刻がことなる同種類の花の一群はひろく愛好されています。 夕顔やひらきかかりて襞深く(杉田久女) 女郎花咲く すでに、女郎花(おみなえし)が咲いています。これも、ご存知の秋の七草の一。 桔梗 桔梗は「秋の七草」の一つですが、立秋の頃には、花がおわりかけています。↓ 空澄みて深目射の桔梗咲く(古賀まり子) *深(ふか)目射(まなざし) |
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