・ひな祭り・啓蟄・蕗の薹・ホトケノザ・トウダイグサ・花馬酔木・薺・タネツケバナ
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雛祭り・初蝶 ことしの大暖冬で、迷わされたのが虫たちでした。 1月、2月のうちに冬眠から目覚めて飛び出してしまったり、また、姿をけしたり。 3月3日、雛祭り。初蝶が飛びました。 この山間の雪国。こういう現象も珍しいものです。 けいちつ(啓蟄) 啓蟄は3月6日。二十四節気の一つ。 冬眠していた虫たちが這い出てくる時期です。 「蟄」は蟄居などと使われる「閉じこもること」で、それを啓(ひら)く意味。 啓蟄をくわへて雀飛びにけり(川端茅舎) ふきのとう(蕗の薹) 今年は、2月はじめ頃から蕗の薹が出はじめ、さすがに食べ飽きた感さえします。 早春の香り豊かな山菜として、この時期には欠かせない存在です。 別名・蕗の花、蕗の芽など。 山陰やいつから長き蕗の薹(凡兆) ホトケノザ この歳時記で、初冬の帰り花のひとつにホトケノザを紹介しています。早春の土手に、小さな花でも、色鮮やかで目立ちます。シソ科。(なお、春の七草の「ほとけのざ」は本種ではなく、キク科のコオニタビラコのこと) >野の花歳時記>◆小春日>ホトケノザ トウダイグサ 灯台草という名の通り、昔使った灯台の形に似ています。日当たりのいい場所に生える越年草。茎先に5輪生の葉をつけ、杯状(はいじょう)花序をつけます。有毒。 花馬酔木 3月はじめに馬酔木(あせび)の花が咲いているのをはじめて見た気がします。 あしび、あせび、あせみなどの呼び方があり、季語は花馬酔木または馬酔木の花。 有毒で、これを食べると「足しびれ」になるところからアセビ、食べた馬が酔ったようになるからこの漢名がついたと言われます。この地方では、チャンガラと呼ぶことがあります。 つくばえる石より低く花馬酔木(冨安風生) なずな(ペンペングサ) なずなは春の七草の一つで、別名・ペンペングサでもよく知られています。薺。10cm〜30cm。 果実が短角果で、三味線のバチに似るので、三味線草とも呼ばれます。アブラナ科。有史以前に大陸から渡来したといわれます。 よくみれば薺はな咲く垣根かな(芭蕉) 妹が垣ね三味線草の花咲きぬ(蕪村)*妹=いも タネツケバナ なずなとよく似て、同じ場所にも咲きます。種漬花。なずなより少し小ぶりで、10cm〜30cm。 果実は長角果で、写真のように特徴的でなずなと容易に見分けがつきます。若い葉は茹でて食べ、辛味が好まれるようです。アブラナ科。 薺とともに、早春の土手になじみの花で、初冬まで咲き続けます。 |
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