・雨水・猫柳・オオイヌフグリ・はこべ・まんさく・猫の日

私の歳時記

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雨水



雨水(うすい)

 二十四節気の一つ。氷や雪が解け雨にかわる時期。春の農作業が始まります。毎年2月19日頃。

 花粉を出した猫柳

ねこやなぎ

 谷間の水辺に猫柳が花穂をつけています。柔かな毛があたたかそうです。 1m〜2mのヤナギ科の低木です。

ときをりの水のささやき猫柳(中村汀女)

オオイヌノフグリ

 在来種の「いぬのふぐり」に代わって各地に繁殖しているのが「大犬のふぐり」ヨーロッパ原産といわれます。青い小さな花は可憐です。葉が霜焼けしてやや土色になっていますが、早春から初冬まで咲きつづけます。種子が「いぬのふぐり」に似るところから名がついたようですが、見比べたことがありません。
 一輪を拡大してみました。↓

 

いぬふぐり星のまたたく如くなり(高浜虚子)

 虚子の句、「いぬふぐり」という名を逆手にとった感がありますが、「星の」以下はあまりに常套的で、近代俳句の草創期でこそ詠めた、と言えそうです。

はこべ

 春の七草の一つ。ナデシコ科。若葉を食用に。「はびこる→はこびる→はこべら→はこべ」になったとか。別名・はこべら、はくべら、うしはこべ、あさしらげなど。繁縷または鶏腸とも書くようです。
 (近似種に、ナンバンハコベ⇒ありゃま通信>
  >野の花コレクション>なんばんはこべ)


はこべらや焦土の色の雀ども(石田波郷)

まんさく

 谷川沿いの林に、まんさくが咲いています。金縷梅(マンサク)と書きます。早春、雪が残っているうちに「まずさく」がなまって「まんさく」、または、花が枝いっぱいに咲くのを「豊年満作」と見立てて「まんさく」と呼ぶようになったという説があります。地方名・たにいそぎ。

まんさくの一つ一つの片結び(鷹羽狩行)

まんさくや小雪となりし朝の雨(水原秋桜子)

猫の日

 ほとんど知られていませんが、毎年2月22日は猫の日だそうです。「ニーニーニー」。
 猫の日の頃


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