・帰り花(・すみれ・なでしこ・ホトケノザ)・小春日(小六月)・アキノノゲシ(追加)
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小春日 立冬後の初冬、おだやかに晴れて暖かい日を小春(日)と呼ぶのはよく知られています。 厳密には陰暦十月の異名とされますが、今年は閏年で暦がずれていますから、十月朔日は11月21日に当たります。このような場合、立冬後としていいのではないかと思います。俳句では小六月(ころくがつ)とも。 一人行き二人畦(あぜ)ゆく小春かな(水原秋桜子) 帰り花 そして、冬に入った小春日に、季節外れに咲く花を帰り花(または、返り花、忘れ花、返り咲き、狂い咲き)と呼びます。桜や山吹は翌年に咲く蕾が早く咲くもの、木蓮や梨などはこの年の咲き残った蕾が咲くものです。今年は庭の白い皐月が目に付きます。 野の花にも帰り花は多く、ことにナデシコなどは、初夏から咲きつづけた同じ株の花が咲きます。 帰り花母の言の葉詩に近し(加藤知世子) なでしこ ![]() 小春日とはいえ、山から吹き降ろす風は冷たくなっても、まだカワラナデシコが咲いています。 すみれ やや風当たりが少ない土手に、スミレも点々と咲いていました。ほんらいは春の花です。 ホトケノザ おなじような場所にホトケノザ(サンガイグサ)も咲いていました。早春から初夏に咲く花です。 [*春の七草のホトケノザは本種ではなく、コオニタビラコのことです。] アキノノゲシ 路傍の日当たりのいい草むらに、どこにでも、長い期間、咲きつづける黄色の花、アキノノゲシです。 白花が多い地方もあるようです。 分布は北海道から沖縄まで。沖縄では通年、とされています。花期は8〜11月。ノゲシに似て秋に咲くことが名の由来。キク科。 いちばん上の写真には右下に河原撫子が咲いています。 ![]() |
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