・マガモ・ヨメナ・ハゼの紅葉

私の歳時記

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初冬の山野U



 

マガモ

 
時雨る初冬の午後、山裾のため池に100羽近いマガモを見ました。この地では、空に列を成して飛んでゆく姿は見ても、こうして近くでお目にかかることはめったたにありません。渡る途中、人の姿をほとんど見ることがないこの池に羽を休めているようです。
 西よりの風が冷たいものの、時折、日がさすと暖かい日です。(2006.11.14)
 鴨は冬の季語。

鴨群るるさみしき鴨をまた加へ(大野林火)

ヨメナ

 日当たりはいいのですが、木枯しが吹けばまともに吹き去らされる土手に、なお、ヨメナが咲いていました。中部地方以西では、ふつうに見られる「野菊」の一つです。花は径3cmくらい。春の若菜は代表的な山菜。花期は8〜11月。草刈後に芽を出した2度目の花もあるようです。

 写真の一輪だけのヨメナ(上から3枚目)は、大きく花径が5cmありました。ノコンギクのほぼ倍です。

 まだ咲き残るノコンギクとの区別は、ノコンギクが花径2.5cmとやや小さく、ヨメナの葉の表がややつやがあるのに対して、ノコンギクは、葉が薄く、両面にかたい毛が多く、ざらざらしています。

 

 コンギクなのでしょうか。友人宅の庭で、ノコンギクによく似た花が咲き、ルリタテハ(たぶん・・・)が止まっていました。


ハゼの紅葉

 ハゼの小さな株が、真っ赤に紅葉しています。
 左側には、アキノキリンソウの小さな花が咲き残っています。

 立冬前日、綿虫が飛ぶのを何年ぶりかでみました。翌日、木枯し1号が吹いたようです。(2006.11.7)
 それから一週間が過ぎても、山野はいまだ青を多く残しています。山路を行けば、最初に葉を黄色に染めたヤマノイモがよく目に付くのですから、残暑が長引き遅い秋から、いっきに初冬に入ってなおあたたかい日がつづきます。

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