・千草の花・赤まんま・孔雀草・シモツケの白花・チカラシバ・アキノキリンソウ
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ふるさとの秋草高き駅に佇つ(桂信子) 千草の花 山里は、いよいよ、千草咲き乱れる花野へと華やぎをましていきます。 少し、野山歩きをしないでいると、ありゃまあ!花々がすっかり新たまっていたりするんです。 谷間の田んぼと藪の境に溝があり、その一帯に赤まんまが咲きそろっています。 すぐ山側にわずかな森が残っていて、冷やされた水が流れてきます。 猪の足跡がはっきりわかります。 その辺りの田んぼはみな無耕作で草草が生い茂ります。 赤まんま ![]() その一角に赤のまんま(赤まんま)が咲いています。別名、イヌタデ。もちろんタデ科。 仔細に見れば、その花も美しい。 広い範囲で、やや湿りけのある日向に、どこにでも咲いています。 犬蓼とは利用価値がない蓼という名なのですが、若菜は食すことはできます。 「アカノマンマ」は、ままごとでこの蕾をとりだして「ママ」にして遊んだことから。 花蓼の繚乱として暮れんとす(佐藤春夫) 孔雀草 クジャクソウが咲いています。 これはシオンの仲間で高さが半分にもならない小ぶりなキク科、シオン属。 ヨメナ、コンギクによく似ています。北アメリカ原産。 シロクジャクソウもあるそうです。 シモツケの白花 シモツケも残り花が咲き続けますが、白花は「下野」ではなく「霜」をつけたようで秋の日に輝きます。 あまりに意外な白さなので、植栽とはいえつい紹介したくなりました。 チカラシバ 草地、路傍によく見かけるシバです。 力芝はしっかり根を張って強く、抜くことは難しい、という名の由来。 数ある「ひっつき種」、草の実のなかで、衣服に突き刺さり、中へ中へと入ってくるのでなかなか厄介な草の実代表です。 ![]() 草の実にとんで嘴太からすかな(吉岡禅寺洞) *嘴太(はしぶと) アキノキリンソウ アキノキリンソウは、広い範囲でたくさん見られます。 仲秋以降の山裾を黄色く彩るキク科の花です。 セイタカアワダチソウは別にセイタカアキノキリンソウとも呼ばれる同属。 フジバカマ フジバカマがようやく蕾をひらきはじめました。 ヒヨドリバナやヨツバヒヨドリは白いので判別できますが、サワヒヨドリはやや紫がかって見分けがむつかしいです。 |
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