・秋の森・マムシグサ・ウバユリの実・シオデの実・ノダケの花・ヤマウドの実<9月の終り

私の歳時記

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秋の森



花野の前、森の中

 花野まで、もう少し。9月末から10月初めの頃の森の中。山はジャングルのようですが、もう空気は澄んでいます。草木がうっそうと繁るなかに、春から初夏に花をつけた草木が実をつけています。


マムシグサ

 森の中、マムシグサが青い実を見せています。この実が真っ赤に熟すまでもう少し。
 むこうの松の古木は、台風にやられたのか、枝を残さない幹だけ、無残にも折れているのです。暴風は、やわに見えるマムシグサを倒さず、太い松の幹をへしおって過ぎ去ったのです。


ウバユリはいま

 ウバユリの実

 森閑とした小道のそばにウバユリが実だけになってすっくと立っています。根元近くで葉はほとんど枯れようとしていました。


紫陽花の…

 林を一歩入った暗い木陰で、紫陽花がただ一輪、緑色のまま秋を迎えていました。その色の美しさ、面白さに、はっと息を呑みました。
 花野へと移りゆく山里に、あまりにもひそやかな生命の営みを見つけた感です。


シオデの実

 

 日がさす場所に、葉っぱが虫に食い荒らされたシオデの実がありました。シオデは山菜の美味とされますから虫もよく食するのでしょうか。蓼食う虫も好き好き…。


ノダケの花

 

 いま、ノダケはやや湿り気のある場所のあちこちに花を咲かせています。
 地味な色ですが、面白い形をしています。色も時と場所によって緑から茶褐色まで。秋の山にはなくてならない個性派の脇役。セリ科。


ヤマウドの実

 森の中、わずかな日の当たる場所にヤマウドの実が残っています。
 人家の庭畑でも、食材として植えられたウドを見かけます。
 夏にオトギリソウの花にいた緑色の虫(名がわかりません)が、実にとまっていました。

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