・初夏・タツナミソウ・ヘビイチゴ・ノビル・キンラン(金蘭)
山すそには 山裾の丘から、畑道を辿って深い木立の中へ入ってみました。 土手に、タツナミソウ(立浪草)が咲いています。 どこにでもある花とはいいながら、私には、実際に眼にする機会は多くない花の一つです。 この花の色は、少し青に近いのは土質の関係でしょうか。その土手に5,6本だけ咲いていました。(写真左側は全体の姿) 名の由来は花の形にあるとか・・。 ヘビイチゴ(蛇苺)の花が盛りで、早い場所では実になっています。 似た花が多いのですが、とくにヤブヘビイチゴが似ています。 ヤブヘビ(薮蛇)などは、かのB大統領にプレゼントしてやりたいものです。 それはともかく、蛇苺といっても蛇と格別な関係があるわけではありません。 ヘビイチゴは東アジアに広く分布するそうです。 乳牛が啼いておどして蛇苺(中村汀女) ノビル(野蒜)があちこちの土手に細く細く延びています。蒜(ひる)とは、葱(ねぎ)類の総称で、野蒜は縄文遺跡から炭化した鱗茎(りんけい)が出土しているように古くからの野菜だったといわれています。「野蒜摘む」も季語のうち。 引き抜けば土塊躍る野蒜かな(阿部みどり女) *土塊(つちくれ) 摘みたきもの空にもありて野蒜摘(能村登四郎) 初夏の山にて 去年の秋に入って以来、この時期には初めて入った林の中、自生のオウレン(黄連)が、いっぱいあり、実をつけていました。木漏れ日を受けて見事な光景でした。 キンラン なんと、思いがけない場所で金蘭(きんらん)に出あいました。 ただ1株だけ、やや日当たりがいい林の道筋に咲いていました。 この時期、ほとんど人は入らないところです。私は、この僥倖にいささか興奮しました。(下に全草の写真) 金蘭は花が開くはずですから、今日の午後、おそくとも明日には全開するでしょう。 名の由来ともなるギンラン(銀蘭)を再掲しました。 (ギンラン(下の写真)をとり上げているページには、 >ここから > リンク>できます。) ↑ 金蘭の全草 翌々日、再びキンランを見に行き、少し離れた場所にもう1株咲いているのを見つけました。 (いちばん下の写真) キンランの花も、ギンランと同じように、開ききるということはないのかもしれません。 |
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