・更衣・ユキノシタ・紫蘭・ニワゼキショウ・勿忘草
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更衣のころ 6月1日は更衣(ころもがえ)。旧暦では皐月の6日ですが、 カレンダーはいよいよ水無月となりました。 この国を捨てばやとおもふ更衣(流火) 詩人であり、芭蕉や俳諧の連句の研究者であった安東次男の句です。 更衣の頃になると思い出す名句です。 この地は、梅雨前で、陽光をあびると暑くても、屋内や朝晩はまだ冷えています。 現し世を日々大切に更衣(星野立子) 深海のいろを選びぬ更衣(柴田白葉女) ユキノシタ ユキノシタが一輪だけ咲きました。 ちいさな花ですが、面白いつくりの花です。面に外用の薬草ですが、若葉は天ぷらなどにして食用します。ユキノシタは間違えることが少ないのでおすすめです。 (写真2行目[左]ユキノシタの葉[右]ダイモンジソウ*ダイモンジソウは同じユキノシタ科の花) シラン シラン(紫蘭)が満開です。 長い間、蕾のままで、今日は咲いたか、明日は咲くかと待っていました。 白変の株がまざっています。シランも薬草なのですが、その美しさにもっぱら観賞用として植栽されています。 ニワゼキショウ ニワゼキショウが田んぼの畦の片隅に自生していました。どこかの庭から飛んできたのでしょう。アメリカ原産。 数日後、その土手がきれいさっぱり刈られていました。きれいで大きな花は、わざわざ刈り残されますが、ほかは実に几帳面に刈られます。 勿忘草 わすれなぐさ(勿忘草)は、その名の方がよく知られていますが、ヨーロッパ原産の草。小さな花ですが、色がとてもいいです。 小さう咲いて勿忘草や妹が許(もと)(村上鬼城) なお、「忘れ草」は夏遅くから秋にかけて咲くヤブカンゾウの花の別名で全く違う花です。 また、「忘れ花」は「帰り花」のことで、小春日がつづいたりすると季節外れに咲く花で、いろいろな花が咲きます。 「忘れ花」は冬の季語です。念のため。 [写真]上から、 ユキノシタの花、ユキノシタの葉とダイモンジソウ、シラン(2枚)、ニワゼキショウ、勿忘草(2枚) |
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