・枯野・かれすすき・セイタカアワダチソウ・山茶花・冬色の草ぐさ・・・一茶忌
No.33
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▲「・・歳時記」索引
枯野…また、枯れすすき 荒涼として木枯しの吹く枯野が好きです。 いま、ほとんどどこでも荒れ野の主役は、セイタカアワダチソウなのでは?ないでしょうか。戦後、爆発的に広がりました。でも、寡聞にしてセイタカアワダチソウを詠んだ俳句の傑作を知りません。 セイタカアワダチソウは霜に弱いことを知りました。 (写真-2枚目-は、一度霜に当たった花) 同じ種のアキノキリンソウ(あわだちそう)は薬草です。秋の山道に入れば、その黄色の花はすぐ目に付きます。 山茶花(さざんか)* 山茶花は、冬を代表する花といえるでしょう。 最近は、道路沿いの植栽も増え、品種も多く、それぞれたくさんの花をつけるため、その「かそけさ」が見えなくなった感じがします。 山茶花のここを書斎と定めたり(正岡子規) 山茶花の長き盛りのはじまりぬ(富安風生) 山茶花のひとたび凍てて咲きし花(細見綾子) *「さざんか」とは中国では椿の呼び名で、山茶花ととりちがえたのだという。中国で「さざんか」とは茶梅のこと、とも。 冬色の草ぐさ イワレンゲの紅葉 イワレンゲの栽培品種は多いらしい。これも植栽。肉厚な葉が紅葉したのが面白いです。 よもぎ(蓬)の紅葉 場所によっては、こういう紅葉の仕方をするのですね。もっともポピュラーな草の一つです。 リュウノウキク(竜脳菊) すっかり色あせて、咲き残った花が夕日を浴びていました。 ヒメジョオン(姫女苑) 風の冷たさが身に沁む田園で、日当たりがよく、風当りが弱い場所では、いつまでもヒメジョオンが咲きついでいます。 実にしぶとい生命力といえるでしょう。 よく見れば可憐な花です。 一茶忌 陰暦11月19日は小林一茶の命日。 1827年(文政10)没、65歳。 一茶忌や父を限りの小百姓(石田波郷) 江戸期を代表する俳人として、 ・「俳聖」と呼ばれる芭蕉(前出)、 ・子規らによって高く評価された蕪村(1783年没。陰暦12月25日を蕪村忌とする・68歳)、 ・そして、この一茶の3人を上げます。 忌日の季題は余りおすすめではありませんが、この3者は忘れられない気がします。 芭蕉忌やはなればなれにしぐれおり(加藤楸邨) うつくしき炭火蕪村の忌たりけり(岸風三楼) |
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