花野ふたたび(ミゾソバ・ツリフネ草・ゲンノショウコ・ツユクサ・オタカラコウ)

私の歳時記No.24

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「・・歳時記」索引

花野ふたたび 2005


中秋の花野

 秋の朝、澄み切った空気が気持ちいい。阿佐山のゆったりとした姿が好きです。

 手前に稲架(はぜorはで)が見えます。台風14号で倒れた稲が干してあります。今は、何段にも重ねた高い稲架はまったくみられなくなりました。1段でも珍しいのです。

湿地の花々

 「丘」がつらなる山の麓にでかけました。この一帯は「花野」と呼ぶにふさわしく、色々な花が咲いています。

ミゾソバ
 湿地にミゾソバが群生していました。アゲハチョウが飛び回っています。蟻ものぼっていました。

  

ママコノシリヌグイ(左の写真下)
 ミゾソバとよく似たのが、ママコノシリヌグイです。こちらには茎に逆向きのとげが生えています。触っていないとなかなか区別がつきません。このとげで周りのものに巻きつきます。触ると手指に巻きつく感覚が独特です。
 このざらざらちくちくする茎で「ままこ」の尻を拭うというたとえがこの名の由来だそうで、植物にはときに嫌な名づけがあります。
 ミゾソバは湿地、こちらは山野の道端などでよく見られます。ともにタデ科イヌタデ属。


ツリフネ草
 ツリフネ草も湿ったところに群生しています。

 

白花ツリフネ草
 後日、少し離れた場所に白花を見つけました。(9/25)

ゲンノショウコとツユクサ
 げんのしょうこの群生もありました。とびとびに露草が混ざり、ピンクとブルーのあざやかな対比がきれいです。

 
ゲンノショウコとツユクサ
白花ゲンノショウコ
 
 西日本では紅、東日本では白花が多いのだそうです。
 左の写真(下から2枚目)はゲンノショウコの実。これがはじき飛ぶのです。[2005.10.10]

オタカラコウ
 この黄色い花の名も知りませんでした。キク科。
 タカラコウとは竜脳という香料の別名で、オタカラコウの根茎にその香りがあるといいます。


■花野うつろう

 花野は主役を変えながら、うつろいゆきます。
 このページでは、主に湿地の花をごしょうかいしました。

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