まんじゅしゃげ(彼岸花)の最後と最初

私の歳時記No.23

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「・・歳時記」索引

2005 曼珠沙華U

 

<一本の曼珠沙華>2005.9.13.


曼珠沙華咲くまで ■咲いたあとで

(写真↑左から)
9月13日(1日目)→14日(2日目)→15日(3日目)→16日(4日目)→17日(5日目)
 →そして18日(6日目)満開!(前ページの写真)

曼珠沙華が咲くまで

花芽を出す―9月13日―

 そろそろ、曼珠沙華が・・・と思って記憶をたどって木陰に入りました。
 やはり、花茎が芽を出し、それに蜻蛉(とんぼ)がとまっていたのに感動しました。(いちばん上、表題の写真)

 しばらくして、少し離れた日当たりのいい場所に、別の株をみつけました。この株には数えて5本。蕾の紅色の出方から、半日から1日はやい、昨日か一昨日芽が出たと思います。

茎がのびる―14日―
 翌日、花茎がすっくと伸びました。

蕾が膨らむ―15日―
 ついにつぼみ(蕾)がふくらみ、その重さのためか、茎の上のほうが微妙に曲がりました。

花びらが開く―16日―
 いちばん南がわの花びらが最初に開きました。
 蕾がますます紅色を濃くしていきます。

8分咲き―17日―
 これだけ咲いたら、もう満開宣言してもいいでしょう。
 花茎1本が、まだ、蕾でした。

満開!―18日―
 待ちに待った満開です。
 ちょうどこの日は、十五夜、満月の日です。
(写真は前のページ)

 たまたま、開花前後の天候や場所が満月と重なったのです。
 曼珠沙華は「彼岸花」という名でも知られており、秋の彼岸頃に咲くのがふつうとされています。

 今回、あらためて毎日観察した結果、茎立ちから満開まで約1週間を要するということがわかりました。
 19日には、はやくも色が褪せはじめています。枯れるのを見るのもいささか興ざめですが、あとで書き加えるつもりです。ご覧下さい。

*「余話」として、毒や葉について下に関連記事があります。
 前のページの下段に移動しました。

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咲いたあとで

ついに枯れはじめる―24日―

 乱れ髪よりぼろぼろの感じで枯れはじめました。
 (9月24日。上が昼過ぎ、下が夕方。)

 彼岸の中日が過ぎ、気のせいか、日の入りもめっきり早くなった感じがします。
 花の枯れるさまは、いつでも、どれでも、哀れです。
 この曼珠沙華は哀れというより「すさまじい」感さえあります。

 わずか半日で形が崩れ、色も、どっと褪せてしまいました。


天候やところによりけりでしょうが・・
 
 わたしの脳裏に、その昔、嵯峨野を通り過ぎたとき、畦に色あせた曼珠沙華の叢れを見た場面がよぎります。
 それまで、たくさんの曼珠沙華を見てきたのに、なぜか、ひどく寂寞とした気分になりました。
 それでも、左の写真のようなすさまじさはありませんでした。


枯れのこる―26日―

 日に日に枯れ、茎も細っていく曼珠沙華は、もっと惨憺たる感じがします。

 このようすを幽霊花と呼ぶのではないでしょうか?

(05.9.26撮影)


影のように

 10月8日、寒露。
 久しぶりに曼珠沙華を見ました。この秋は気温が高いことの影響があるかもしれませんが、茎が頭頂に花の残骸をつけて、いまにも倒れそうになっておりました。
 まわりには、ツワブキの花が黄色に咲き、すっかり主役は入れかわっています。
 これが、曼珠沙華の変わり果てた姿とは思えないほどです。
 私には、感慨一入のものがありました。

(2005.10.08撮影)

 このあと、葉が出たら、ここに紹介したいと思っています。

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もう一度満開の曼珠沙華をみる(前のページ)