・キセルアザミ・ホオズキ・ツルリンドウの実・マムシグサの実・アキノノゲシ・サルトリイバラの実
霜月 霜月に入りました。今年は、旧暦では7月が閏7月と2ヶ月ありましたから、旧暦9月11日が、現行暦11月1日です。ちなみに昨2005年の11月1日は、旧暦9月30日で、翌2日が10月朔日にあたりました。約20日違います。 これが、異常なほどの暖かさと関係があるのかどうかよく分かりません。 キセルアザミ? 今年の秋はいつまでも暖かく、雨も少ない。首を傾げたくなるほど、好天がつづいています。気温も高いのです。毎年この時期、西風、北風があたらない土手などの、やや湿っている場所に、このアザミがよく見られます。今年は例年より多い気がします。 花はこれいじょう頭をもちあげることはありません。キセルあざみの1種だと思います。 ほおずきの実 丘の畑で、ほおずき(鬼灯=酸漿)が朽ちかけています。中には実がまだ傷むこともなく残っているのが見えます。 ツルリンドウの実 ツルリンドウの実が、林の中で濃い赤いろの肌を光らせています。花と比べていかに実が目立つか、よくわかります。 ▲上の蔓を見てください。蔓性植物にはいつも感心させられますが、まるでさびた針金のようにきっちり巻きついています。その、巻きつかれたほうが先に枯れているのです。 マムシグサの実 うっかりしている間に、マムシグサの実はほとんど終わりかけてしまいました。二つ並んだ写真(下から3枚目)の付近には、5本ばかり残っていましたが、急斜面で近づける場所ではありません。 この北向きの斜面をはじめて見て歩きました。全体に植生が違う(季節がずれる感じです)ことと、ベニバナボロギクが多いことに驚きました。 今年、花と青い実(↓の写真)を撮りつづけてきた森の中の1本は、がっくりと花茎が折れ、実もほとんど落ちていました。実が落ちた痕が紫色で、いかにもけばけばしく、中が中空になっていることがわかります。 ▲9月末の同じ株 アキノノゲシ アキノノゲシ(?)でしょうか、路傍に咲きつづけています。ここでは、ナデシコの帰り花もよく見ます。木枯しが吹くまで、小さな花々がわずかに彩ってくれます。 山帰来の実 山帰来、別名サルトリイバラの実が完熟寸前の朱色を見せています。まだ、落葉していません。実が熟れたら、人目につく場所ではとられてしまいます。 実のついた蔓はリースにするので好まれるのです。 11月初旬、夜から朝の気温は、さすがに低く、寒くなりましたが、まだ、たいした霜も降らず、日中、直射日光は暑いほどです。気象予報では、次の週末には中国山地にも雪が降るかも…とのこと。 やがて立冬(11月7日)。いよいよ冬になります。 |
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