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寒 ・寒に入る・小寒・大寒・寒の・日脚伸ぶ・・・寒明ける

私の歳時記 No.38

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「・・歳時記」索引

寒(かん)

 

 


 この冬は、12月に大寒波に見舞われ、初雪からそのまま観測史上例のないドカ雪になりました。豪雪地帯はじめ各地で被害が伝えられました。
 年が明け、寒に入ってからは、この地はあまり強い寒気がこず、大寒は、少し拍子抜けするような天気で、雪が解けています。
 例年なら、1月から2月半ばに大雪になるのです。



寒の入り・寒入り

 小寒(新暦1月5,6日頃)から、立春(寒明)の前日までのほぼ30日間が<寒>とされています。
 今年(2006)は、1月5日が小寒でした。
 この<寒>を、寒の内とか寒中と呼びます。(「暑中」と同じ使い方で、単に「寒い」という意味ではありません。)

干鮭も空也の痩せも寒の内(芭蕉)
     *「干鮭」からさけ*「空也」くうや


寒梅やつぼみふれあふ仄灯り(石橋秀野)


小寒(しょうかん)
 小寒と大寒は、それぞれ旧暦24節気の一つです。
 小寒は、むしろ<寒の入り>としてよく知られています。

きびきびと万物寒に入りにけり(富安風生)


大寒(だいかん)

 2006年、大寒は1月20日でした。
 寒の内は、気候・気温の変化が激しく、風邪が流行り、最近ではいろいろ新種のインフルエンザ・ウィルスによる感染症などが世界各地に飛び火しています。
 いずれにしても、体力が衰えたものには厳しい時季です。

大寒の餓鬼のやうなる細喉(佐藤鬼房)
     *「細喉」ほそのみど

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日脚伸ぶ

 1月も、はや尽きようというある朝、寒晴れの山野をカメラにおさめました。

■写真は、上から順に、
 輝く小溝、
 寒の竹薮、
 雪の上に捨てられた大根の葉とわら、
 霜にふちどられた南天、
 同じく、霜まみれの杉垣根
です。

 小溝がとくとくと流れ、伸びた日脚がうれしく感じられました。
 ふつう「日脚伸ぶ」はこの時期の午後の陽射しを言うのですが、朝の日を表現してもいいのかな?!と思ったり・・・こういう例外は使わないほうが無難です。

日脚伸ぶ雪ある山になき山に(上村占魚)


寒の…

 寒鴉、寒の雲、寒の水、寒鯉、寒卵…など「寒」がつく季語はたくさんあります。

寒椿竹の枝打つ音すなり(飯田龍太)

縫ひ疲れ冬菜の色に慰む目(杉田久女)

 久女の句のように「冬」と「寒」はほとんど同じ意味を持ちますから、実に多様な語のむれがあることになります。大きな季題です。

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寒明ける・寒明

 寒が明ける、すなわち、立春です。寒明(かんあけ)と立春は同じ日なのです。
 春の側から言えば、立春。冬の側から云えば寒の明け、といえますが、「寒明ける」も立春も春の季語です。

六十の寒が明けたるばかりなり(虚子)

われら一夜大いに飲めば寒明けぬ(石田波郷)


   霜まみれの杉垣の小枝

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