・ユウスゲ

私の歳時記

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2005 真夏、丘の西東


丘のある高原、夏。そして、ユウスゲの花

東に、西に向かって

 写真の上は、丘の西側少しはなれた場所から、東を見た景色。中央やや右よりに丘の樹が見えます。昼過ぎ。

 つぎの写真は、丘の東南の位置から、上とは真反対を見た景色。日没後の西の阿佐山です。


雉子の目山

上の写真、遠くに見える山は「雉子の目山」(なまって「キジノメン」とも)と言います。標高897m。
 動物の名がついた山に登るという趣味?のあった今西錦司氏が晩年に登っています。

日没

 夏には、ちょうど阿佐山方向の空に日が沈みます。少し暗くなりましたが、たそがれ近い空が気に入りました。右端が「かの」丘です。*(右の小高い場所に、上の写真を撮った場所が見えています。)
 冬には、写真の左隅付近に日が沈みます。
 阿佐(あさ)山なのに、その山に日没するわけです。日没時間は、東京と約30分遅いと記憶しています。
ゆうすげ

 写真上は、開花するまえ(午後3時過ぎ)で、下は、開花した同じ花(同日午後6時過ぎ)です。
 ユリ科・ワスレグサ属。夕菅(萓)。
 このように、花が夕方にひとつずつ咲き、朝にしぼみ、かつ葉が細長くスゲ(菅)に似ているところから名づけられたようです。
 黄色も鮮やかで、いい香りのする花です。

 よくあるとはいえ、この地域で個体数は少なく、貴重です。この写真を撮れたのは幸いでした。

*なお、ニッコウキスゲの群生は有名ですが、ニッコウキスゲは、花が朝開き夕にしぼむと言います。日光黄菅と書きます。写真・映像で見る限り、ユウスゲよりニッコウキスゲの方がややオレンジがかった黄色に見えますが、たしかなことはわかりません。
朝のとうもろこし

 丘の木々が朝日を浴びています。
 下では、とうもろこしが土手のスギナなどとともに露をまとい、やがて収穫される時を待ちます。
 やはり狸(タヌキ)がいくらか食べたそうです。
 そういえば、狸や狢(ムジナ=アナグマ)はこの丘の常連です。
 夜更けから朝まで、いろいろな動物が活動しているわけです。永田町付近に似ています?ねえ。
 この畑で採れたものをおすそわけいただきました。今年のは格別甘くて美味しくいただきました。

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