ねぢ花(もじずり草)
<わたしの歳時記>12
「ふるさとの小さな丘」をめぐる山郷の自然と暮らし
↑左から、3本が芝草の中に、おわりに近く・・、捩れが強い、捩れが少ない
・・木陰に咲いて・・そのアップ。右端の拡大▲
ねじ花(捩花) 「捩(ねじ・よじ)れる」の捩と書きます。 いったいいい名なのかよくない名なのかもわかりませんが、ぴったりの感じが好きです。 捩り花捩りそめたるかなしさよ 吉井莫生 この場合は「捩り花」です。 最近の(草なぎ)剛ちゃんのTVドラマ「ネジ男?」は、機材のネジづくりを仕事にするお話でしたっけ。 これは「螺子」ですね。 私の場合は、つげ義春の「ネジ式」・・!の「ねじ」という1語が意識に焼きついているのです。 別名 別名としては、もじずり(草)・文字摺草、もじばな、小町蘭があります。単に雑草と書いてある場合がありますが、蘭科の愛好者には熱烈人気があるようです。 この「小町蘭」という名も好きです。いかにも、この小さく、目立たず、それでも可憐で美しい、短命な花にふさわしいと・・。 ねじばなの紅のひとすじあねいもうと 酒井弘司 私ごとですが、若くして亡くなった姉が、ねじばなが大好きで、私にさがさせました。そういうこともあって、子どもの頃から思い入れの強い花の一つでした。 2句ともいい句ですが、傑作というわけでもありません。 ねじばなの句は質量とも少ないのです。 姉が亡くなってのち、作った句です。 ねじ花やねじれねじれて天に立つ 愚作 一本ずつ違う面白さ これらはすべて同じ向きに巻いています。でも、中に逆に巻いたものがあります。また、巻き方もそれぞれです。 白花も10%以下の確率であり、私はただ1本見たことがあります。花や動物には白変、黒変はよくある話です・・。 |
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秋,ねぢ花の株 捩子花草の秋のようすです。花のあと、ひと夏かけて、葉が成長し、株がしっかりしてきました。 この株は、植栽なので、やや肥が効いている感じです。中央に茶色く伸びている二本の花茎が残っています。 また来年もお目にかかりたいですね。 (2005.10.12撮影) |