梅雨・半夏生・こがねむし・ヤマジノホトトギス・カキラン・
<わたしの歳時記>09
「ふるさとの小さな丘」をめぐる山郷の自然と暮らし
■半夏生(はんげしょう)
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空梅雨から 空梅雨が一転して豪雨になりましたが、この地域ではひどい降りにはなりませんでした。 しかし、空はどんより曇り、蒸し暑い日と梅雨特有の冷える日と繰り返しやってきます。 7月2日は、半夏生(はんげしょう)。 「雑節」で、夏至から11日目。旧暦では、この日までに田植えを終えることになっており、稲作では一段落の日で一息つける習慣があったそうです。 つづいて7月7日、七夕。 今年は旧暦の小暑(しょうしょ)にあたり、梅雨があがって、7月23日の大暑にむけて、いよいよ暑さが厳しくなります。(いずれも旧暦6月) 丘では、栗の花が終わり、向こうに竹が青々としてきました。下の畑ではとうもろこしがぐんぐん育っています。 こがねむし 今年はコガネムシ[金亀子](または黄金虫・かなぶん)をよくみかける気がします。つぎの虚子の句は好きです。 金亀子擲つ闇の深さかな 高浜 虚子 (こがねむし・なげうつ・やみの・ふかさ・かな) 翅(はね)たたみそこねし金亀子なりけり 安住 敦 庭や山近くで、写真のようなとんぼや蛙を見かけました。 雨蛙や飛蝗(バッタ)が小さいです。雨蛙などコガネムシより小さいのがいます。 雨の後、ようやく2階の網戸に雨蛙が上がってきたのをみると、驚くほど小さいのです。虫が少ないからですね。空梅雨の影響です。 カキラン・ホトトギス カキランaが山路の草薮にひっそりと咲いていました。蘭科の花としては地味な方なのでしょう・・。それがまたうれしいと思います。 そばにホトトギス(ヤマジノホトトギスとも・・)bも咲いていました。 ノカンゾウも咲いています。ちょっと早いでしょうか? 山では、蝉が鳴きはじめ、あいかわらず、鶯とホトトギスが透き通った声をひびかせています。 まだまだ、野山は面白くなります。 |
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■半夏生草(はんげしょうそう)
半夏生のころすっと伸びて咲くこの草花を「はんげしょう草」と呼びます。
別名「からすびしゃく」。サトイモ科。
球茎を漢方で半夏(はんげ)と言い、昔、農婦が集めて売ったことからヘソクリとも呼ぶとのこと。
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