ぼうしゅ(芒種)・栗の花・梅雨入り・夏至・ちがや・じゅうやく(どくだみ)・青田波

<わたしの歳時記>08

「ふるさとの小さな丘」をめぐる山郷の自然と暮らし

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2005 芒種、梅雨入り、そして夏至


芒種(ぼうしゅ)

▼丘の下、稲と栗の花と・・ ちがや(茅萱)の穂 あざみ・・

梅雨入り

▼夏至近い丘・・ なつめ(棗) 重薬・・ 青田波・・


丘に・・

 手前に栗の花が咲いているのが見えます。
 丘の下の田圃に稲が育っています。
 左側の屋根のてっぺんに、太陽温水器があり、
その上の黒い点のようなもの、あれは、鴉(からす)のつがいなのです!


芒種(ぼうしゅ)

 「ぼうしゅ」は、24節気のうちの一つで、新暦6月5日ころ。今年は、6月5日でした。

 「芒」は「すすき」とも読むが、「禾(のぎ)」と読み、
 芒種とは、このころ麦や草の穂が熟し「種」となることから、そう呼ばれるようになったと思われます。

 中と下が、遠くに丘の樹を見えます。
 土手の茅萱(ちがや)の穂がいっせいに立ち上がったようす。

 ものの本によると「田植えの時期」とされますが、
 わたしは、麦や草の穂が熟して「すすき」となる水無月をさし、秋の稲とは別だと思います。米と麦の二毛作なら、春の稔りです。

 芒種は24節気で、春の穀雨(こくう)とともに、わずか二つの農耕に関る節気の名ですが、そのため農耕文化の激変と衰退により、生活感からもっとも縁遠いものになってしまった感があります・・


夏至(短夜)
 6月21日夏至。一年でいちばん昼の長い日。
 1年のうちもっとも昼が長く、夜が短い(短夜)時季です。

短夜や乳ぜり泣く児を須可捨焉乎(すてっちまおか) 竹下しづの女

入梅(つゆいり・ついり)

 暦と同じ日(6月11日)、梅雨入りとなりました。平年より5日遅いとのこと。
 いままで、雨が降らず、田畑はたいへん。一夜、かなり降って、翌日からはまた「梅雨晴れ」となりました。意外にも、今日、この地方には乾燥注意報が出ていたそうです。「異常気象」が普通のことになったような近年の気候です。


ナツメの若葉が光る
 ナツメはその名のとおり夏になって芽吹きます。 葉がぎらぎらと光り、夏の盛りが来ることを告げる。

 動植物は、要するに、種としての生き残りが問題なので、同じ見方をすると、人間の個性は、自然としてみれば問題外です。
 言い換えれば、個性は、きわめて人間的(文化的)な現象なのです。

じゅうやく
 ジュウヤク(重薬・十薬)または「どくだみ」。
 花の形と白さが好きです。十字に見えるところから十薬とも、十(=多い、たとえ)の薬効があるから十薬とも。
 この強い匂いを、私は嫌いではありません。

青田波
 雨が降らない・・とくに西日本では旱(ひでり)、水不足の状況になっています(6月25日)。
 おもえば、梅雨入り直前、一夜降ったあと、
たしか1mmの降水記録があっただけです。
 まだ6月だというのに、気温が上がり、真夏並みの暑い日がつづいています。
 田圃も、風に波打つ若い稲の根元をみると、わずかに湿り気があるくらいです。

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