・八十八夜・たかんな・あけびの花
私の歳時記 No.06e

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「・・歳時記」索引

八十八夜


八十八夜

 



竹の子(筍・たかんな)

 竹の子(筍)がいっせいに頭を出しました。
 写真は、蕗と土筆との3点セット!
 竹の子は筍とも書き、「たかんな」とも呼びます。
 昔は、筍の旬にこれ筍ばかり食べていた気がします。それも、こんなちいさなものではなく、もう少し大きくして、量を増やして食べるのがおばあちゃんのやりかたでした。
 固くて、えぐいけれど、嫌いではありませんでした。

 そういえば、と、家族で話しました。おばあちゃんは蕗も大きくしてから食べていたなあ〜、と。…戦後の食糧難の体験はもはや忘れ去られていますね。
 飽食とグルメの時代。
 それは、ひょっとしたら、世代を超えた飢餓の記憶の反動だったのかもしれません。


あけびの花

 あけび(通草)の花が満開です。私はこの花が大好きです。もちろん、秋の実も好きです。
 竹やぶのきわ、日当たりのいいところにいっぱい咲いていました。あけびはリースにもいい蔓です。
 いや、これは、自然がつくったリースですね。
 小さくて、地味な色の花。
 陽光を受け、かすかな風に揺れる。
 こんなに見事なものははじめてです。
 あけびの実もいいですが、ほんとうは、花の方がはるかにいいですね。ただ、多くの人が気づかないだけなのでしょう。(写真は、いずれも2005年5月初旬撮影)

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