・彼岸・春分・福寿草・クリスマスローズ・ヒメオドリコソウ

私の歳時記

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春分(彼岸過ぎまで)



春分の日

 春分は、二十四節気の一。
 3月21日頃(2007.3.21)で、彼岸の中日です。冬至以降、日一日と日脚が伸びてきて、昼と夜の長さがほぼ同じになります。
 今年(2007)、彼岸の入りは3月18日、彼岸の明けは24日です。春分の日は旧暦で2月3日です。


彼岸過ぎまで

 3月20日、気象庁は、東京で全国に先駆けて、ソメイヨシノの開花宣言を出しました。
 今年、大暖冬のせいばかりではなく、気象庁は一回めの桜前線の開花予想を間違って公表しました。「人手不足」も一因とか。
 いよいよ桜の季節になります。

 (夏目漱石に小説『彼岸過迄』があります。このページはそれを拝借してタイトルにしています。)


フクジュソウ

 知り合いのお宅に福寿草が咲いているのを撮影させてもらいました。一叢れに、蕾からすでに実をつけたものまでたくさんの花茎がありました。
 よく知られた福寿草ですが、野生のものはレッドデータブック(絶滅危惧種)にのります。江戸時代から園芸栽培されるようになったらしく、品種も多いとか。もともと、中部地方以北に多いとされます。野生のものを私は知りません。
 別名・元日草。キンポウゲ科で、果実がキンポウゲと同じ形をしています。
 「めでたい花」を強調されるあまり、毒草であることは知られない傾向があります。毒性が強く、古くは死亡事故もあったようです。
 俳句では、新年の季語。

青丹よし寧楽の墨する福寿草(水原秋桜子)
   *青丹=あおに。寧楽=なら


クリスマスローズ

 その福寿草のすぐ側にみずみずしいクリスマスローズの花茎が立ち上がっていました。
 クリスマスローズは、俳句では冬の花。
 ヨーロッパ・アルプスの原産で、明治のはじめに渡来したといわれます。
 近年、園芸種として人気を集め品種も多く、いずれが原種に近いのかわかりません。園芸種はハルザキクリスマスローズが多いといわれます。
 現在身近に咲いている花を3種掲載しました。別名・雪起こし。やはりキンポウゲの仲間で、有毒。
 
 ▲写真、鉢植えの花のようす

クリスマスローズ気難しく優しく(後藤比奈夫)


ヒメオドリコソウ

 冷たい風の当たらない場所に、ヒメオドリコソウが咲きはじめていました。ヨーロッパ原産。明治中期に渡来したといわれます。シソ科の2年草。近年、この地でも急速に増えました。
 「ヒメ」とは、別にやや大きなオドリコソウがあるためで、そちらはなかなかお目にかかれません。やがて暖かくなるにつれて、いたるところに繁茂します。

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