・番外篇「ママコナ(飯子菜)」のこと

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ママコナ


  

ママコナ(飯子菜)
 上の写真と、左の写真5枚のうち上2枚がいわゆる「ママコナ」です。同じく下3枚が「シコクママコナ」と呼ばれるものと思われます。

 ママコナとは種子がごはん粒に似ていることから飯子菜(ママコナ)と呼ぶようになったと言われています。
ゴマノハグサ科の1年草で、沖縄を除く日本列島各地の山地の林下に生えると言われています。
 花序に「苞葉(ほうよう)」が多数つき、その脇に花を1個ずつつけます。

 さらに「半寄生」と言われますが、何に寄生するかはよくわかっていないそうです。
 花期は7〜9月。

 あるwebページでは、次のような説明をしています。
《紅紫色で長さ1.5cm程の花を片側穂状につける。
苞葉は短毛があって、縁に鋭い毛状の歯牙がある。》

 この苞葉の鋸歯(きょし)は、下のミヤマママコナやシコクママコナにはありません。

シコクママコナ≒ミヤマママコナ
 そしてミヤジマママコナ


 
 ▲ミヤマママコナ(イメージ)

 ママコナには、近似種に「シコク(四国)ママコナ」と「ミヤマ(深山)ママコナ」があるといわれ、さらにシコクママコナの新品種として「ミヤジマ(宮島)ママコナ」がある(1941年発見)といわれています。

 ミヤジマママコナは、「宮島の特産ではなく、西南日本に広く分布している」(関太郎「野の花ズームアップ」中国新聞2006年10月14日)として、北広島町竜頭山で撮影された写真を紹介されています。

 ところが、左のものとミヤマママコナとされるものとは、上下の唇状の花弁にある黄色い斑点が上にあるのと下にあるのとに相違します。この点では、左のものはミヤジマママコナに似ています。

不思議な花
 この地の山地では、ふつうに見られるとはいえ、まだまだ謎が多い不思議な花だと思います。

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